医学部CBTの過去問がないのは知っていますよね?逆に、その代わりに公開問題が一部用意されていることは知っていますか?過去問がないなりにどう戦うか、QBなどの予備校教材がどのくらい過去問演習の代わりとして利用できるのかというところは、CBTで合格する上では大事なポイントです。
この記事では、実際にCBT受験を経験した現役医学生の僕が演習問題の使い方について、解説していきます。
この記事のポイント
- 医学部CBTの過去問が基本的に非公開な理由
- CBT公開問題と出題基準で確認すべき内容
- QBや模試を過去問代わりに使う考え方
医学部のCBTで過去問は存在する?
まず、前述した通り、医学部のCBTには大学受験や定期試験のように年度別過去問が出回りません。CBTを作成している機構が、公表していません。なんなら、受験生が外部に問題を漏洩すること自体も、規約として禁止されています。
CBTの過去問が非公開な理由
医学部のCBT本試験問題は、原則として公開されていません。理由はシンプルで、CBTは多数のプール問題から受験者ごとに問題が出題される仕組みだからです。

もし本試験の問題がそのまま広く出回ってしまうと、試験としての公平性が崩れます。特にCBTではIRT標準スコアという仕組みで学力を評価するため、プール問題の管理がかなり重要になります。実際に、受験生が受ける試験は、1人1人問題が違います。そのようにして構成された問題セットの正答問題の難易度によって、IRTが決まります。IRTの仕組みについては、次の記事にも書いているので、こちらもぜひ読んでみてください。
国試のように、問題の正答率や問題が公表されることもないので、CBT自体が、透明性があまりない試験とも言えます。
CBT公開問題で確認できる内容
CBTには、公式に確認できる公開問題があります。ただし、公開問題は演習量を稼ぐためのものというより、問題形式や出題の雰囲気を確認するための資料と考えるべきです。
公開問題で見るべきなのは、細かい知識そのものよりも、どのような聞かれ方をするのか、選択肢の作られ方はどうか、臨床問題ではどの情報から判断させるのか、という部分です。
ただし、公開問題だけでCBTに合格できるほどの演習量は確保できません。医学部CBTは出題範囲が広く、基礎医学から臨床医学まで幅広く問われます。そのため、公開問題はあくまで入口として使い、その後はQBや模試などで演習量を増やす必要があります。勉強を始める前に確認しておくと難易度や問題文の量などを参考にすることが出来ると思います。
正確な公開資料の内容や最新版については、必ずCATOなどの公式サイトをご確認ください。
CBT出題基準から分かる傾向
CBT対策でかなり重要なのが、出題基準を読むことです。出題基準には、CBTで問われる領域や疾患、必要な知識の範囲が整理されています。
もちろん、出題基準を最初から最後まで暗記する必要はありません。ただ、どの分野がCBTの対象になっているのかを知っておくと、教材を使うときの優先順位がつけやすくなります。
特に近年のCBTでは、単純な暗記だけではなく、病態を理解したうえで診断や検査、治療方針につなげる力が求められます。これは4連問でもかなり重要です。国試との違いとしては、臨床推論と言われる患者さんの診断を行うような知識は求められません。ただ、疾患ごとの鑑別ができることは、IRTを伸ばすためにも大きな差が出るところです。例えば、「浮腫」が起こった人に対して、どのような疾患が考えられるかということが重要になってきます。疾患と特徴や治療法などの一問一答の知識だけでなく、症候を基準として疾患を考えることが問題を解いていく上でコツになります。
そもそもCBTの勉強はいつから始めるべきなのかについては、こちらの記事で書いています。人によって始めるべきタイミングは違います。あなたの学力から逆算して、最適な時期から対策を始めてください。
CBTには、ブロックがあり、各ブロックでどのような問題が出題されるかはある程度決まっています。それと同時に、「IRTが伸びやすいブロック」や「対策がしやすい分野」も決まっています。そのため、どこを優先的に勉強するべきかの戦略を立てることが最重要です。それぞれの戦略については、僕が書いたCBT攻略noteに超具体的な内容も含めて詳細に書いています。CBTの勉強法は戦略を立てることで全てが決まります。勉強に行き詰まりを感じた人や、まずは何から勉強を始めたら良いかわからない人には、かなりおすすめです。
医学部のCBT過去問の代わりに使う教材
本物の過去問が基本的に非公開である以上、CBT対策では過去問の代わりになる教材をどう使うかが重要です。結論から言うと、もうこれは迷うことなくQBです。

CBT対策でQBが定番な理由
医学部CBT対策でQBが定番とされる理由は、出題範囲を広くカバーしながら、本番形式に近い問題演習ができるからです。ただ、それだけだと他の会社の問題演習も遜色ないと思いますが、QBが定番で1番良いと思われる理由は、他にも以下のようにいくつかあります。
- 学年シェア率が高い
- 「病気が見える」「Q-Assist」との連携が容易にできる
- 解説が豊富である
学年シェア率が高く、他の人と同じ勉強をしていれば合格できるという医学部あるあるから、選ぶ人は多いかなと思います。
ちなみに、僕はテコムが出しているモントレも利用していました。モントレは利用している人はあまりいないかなと思いますが、人によってはモントレが好みの人もいると考えています。僕自身はどちらも行った経験上、モントレの方が自分には合っていたように感じました。モントレは無料で利用できるので、気になる人は一度確認してみるのも良いと思います。QBとモントレの違いや、モントレの良さについても、僕のCBT攻略noteで解説しています。あなたに合う教材に出会えたらいいなと思います。
また、勉強教材として有名なQ-Assistが本当に必要かどうかについては、こちらの記事で書いています。Q-Assistを上手く使うことができるかも合格のためには、かなり重要なポイントです。合わせて読んでみてください。
CBT模試は受けるべきなのか
CBT模試は、可能であれば一度は受けた方がいいです。理由は、問題演習だけでは分からない本番形式の疲れ方や時間配分、ブロックごとの崩れ方が見えるからです。特にCBTは問題数が多く、1日で長時間集中する必要があります。普段の勉強で1問ずつ解けていても、320問規模で解くと集中力が落ちたり、後半で読み間違いが増えたりします。
模試で大事なのは、点数そのものよりも復習です。どの分野で落としたのか、知識不足なのか、問題文の読み違いなのか、時間切れなのかを分けて考えると、次にやるべきことが明確になります。

逆に言えば、模試を受けるべきではない人もたくさんいます。僕自身は特殊な模試の受験の仕方をしています。模試を受けるということは、それなりに時間も労力も必要です。特に必要ではない人が受けると時間も労力も無駄になります。模試を受けるべき人とそうではない人の判断についても、僕のCBT攻略noteで解説しています。本試験までの時間や勉強の進捗から逆算して、模試を受けるべきか受けるべきではないか、あなたの状況と照らし合わせて考えてみてください。直前期の1,2日は本当に貴重ですよ。みんなが受けるから受けとこう!と考えるのはやめてください。
医学部のCBT過去問対策の結論
まず一番大事なのは、医学部CBTには本物の過去問はありません。本試験の過去問は非公開のため、代替教材や模試をいかにうまく利用して対策するかが重要です。
まずはCBT公開問題で形式を確認し、CBT出題基準で出題範囲の全体像をつかみます。そのうえで、QBや模試を使って本番に近い問題演習を積む。この流れが、現実的で再現性の高い対策です。
ただ、ここまで読んでくれたあなたは、おそらくこう感じているはずです。結局、どの順番で何をやればいいのか、どこまでやれば安心なのか、失敗しやすいポイントはどこなのかをもっと具体的に知りたい、と。
そこで、今回、医学部CBTで遠回りしないための考え方や、過去問がない中でどう教材を使うかを、より実戦的にまとめたCBT攻略noteを用意しています。CBT合格のために1番重要なことは、自分の学力を把握し、勉強の優先順位をつけて対策をすることです。バカ正直に最初から勉強をすると、なかなか最短ルートで合格にたどり着くことが出来ません。あなたが正しい勉強方針を立てる手助けができるはずです。今なら、SNSでのリポストをしてくれた方への割引や、購入者限定で無料の勉強方針相談を行なっています。
成績に自信がなく、どうしたら良いかわからなくなっている人、来年以降の受験に向けてまずは全体像を知っておきたい下級生には、大いに役に立つはずです。手遅れになる前に、ぜひ手に取ってみてください。
医学部CBTは、正しい方向で準備すれば必要以上に怖がる試験ではありません。過去問がないことに不安を感じるのは自然ですが、そこから一歩進んで、何を使って本番形式に近づけるかを考えていきましょう。


